プロローグ
1963年生まれ。妻、子供4人
大学卒業後、日本少林寺武道専門学校に入学。卒業後おやじの経営する自動車部品を製造する小さな会社に入社。エラそうな事ばかり言ってた世間知らず。

おやじの突然の死。会社の設備投資に使った、億と言う単位の借金。
知らなかった。
その後5年間で、おふくろ・祖父・祖母の順番で死んだ。

いつまで続くか分からない看護の日々だった。

妹が離婚し、子供4人を抱えて帰ってきた。

8人の子供、看護、従業員の生活、億の借金・・・・・。 
恐怖を感じた。

以前は嫁さんとよくスーパーに行き、自分の好きな物をカゴに入れていた。
我慢した。そのうちこらえるのが辛くなり、買い物に行かなくなった。

新聞を取るのを止めた。
みじめだった。

眠れなかった。突然、涙が流れることがあった。

とどめ!! 重大な交通事故を起こしてしまう。

目の前が真っ黒になった。

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農業 をやりだし色々な事が変わっていった。
考え方・歩き方・食べるもの・服装・人間関係・ そして自分の周りで起きる現象・・・・。
自然が、作物が、色々な形で私にメッセージをくれた。
「 感 謝 !」

色々な事を経験した。
今となっては、それらは私の血・肉・骨になっている。
「 感 謝 !」

協力してくれる嫁さんがいてくれた。
妹が、8人の子供が頑張った。
「 ありがとう 」

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そして、私の心が折れないでいてくれた。
・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
・・・・、どんな言葉で表現していいか分からない。
ただただ涙が出る・・・・。